つなぐはぐくむツーリズム2025

つなぐはぐくむツーリズム2025

つなぐはぐくむツーリズム2025
「つなぐはぐくむツーリズム」キャンペーンとは?
100年後も旅を楽しめる未来を目指して、運営する全20施設にて「サステナブルな観光」に繋がるアクションをご体験いただけます。体験は「つなぐはぐくむツーリズム」キャンペーンとして、各施設にて1年に一度期間限定で、テーマに合わせたさまざまな形で開催されます。
 

2025年テーマ「Make a circle!」について​

つなぐはぐくむツーリズム2025
産業や文化の発展によって、暮らしを便利で豊かにするたくさんの“物”が身の回りにあふれている一方で、国内で発生する一般廃棄物(家庭ごみなど)は、年間約3,900万トンにのぼり、東京ドーム約105杯分に相当すると言われています。
今回、わたしたちは、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に焦点を当て、全国11地域20施設で「Make a circle!」をコンセプトに、地域の産業や工芸などから発生する、本来であれば捨てられるはずの素材から生まれたアートの展示を行います。
素材の背景に潜む地域産業や工芸の魅力・ストーリーにスポットライトを当てながら、多彩なアーティストの手によって、新たに生まれ変わったアート作品をご覧ください。
 

対象施設

つなぐはぐくむツーリズム2025:対象施設 つなぐはぐくむツーリズム2025:対象施設

取組概要

アートに使用する素材は、各施設の担当者が地域の産業や自然の中にある、本来捨てられるであろうものから選定し、地域の方の協力を得て提供を受けました。選定された素材は、株式会社ACTA PLUS協力のもと、その地域性や文化を表現するアート作品へと再生されます。
企画概要
※施設担当者の取り組み

開催期間:2025年11月1日~2025月11月30日迄
※クロスライフ博多天神は、11月8日(土)に展示開始します。
※展示終了日は、施設により異なりますので、詳細は各施設にお問合せください。2025年11月30日(日)までは共通のキャンペーン期間として、対象の全施設にて展示を行います。

 

各施設展示

箱根・強羅 佳ら久
【4 Elements】
草鞋を囲む4つの鉄縄輪は、自然豊かな箱根において、
古代から伝わる4Elements 火 水 土 風を表する。
その四大元素を繋ぐ輪の源は、人間、地球に欠かせない鉄である。
また職人さんが古くから制作を重ねてきた草鞋も様々な自然現象の中で時に花を愛でながら
生まれていったのだろうと思う。
箱根・強羅 佳ら久-1
【Rebuild】
自然に砕かれた石をある意味元の姿へ再構築させる。
元の姿というのは、構造的に自立をさせることをここでは指す。
そこへは金属のタフさを頼りにする。
日本の四季に咲く花も、人間が作り出す花も、どちらも優しく丁寧さを持ってして成熟する。
石と金属は、自然物質でありながら人間が生活に取り込むため知恵を働かせた結晶の素材である。
熱海・伊豆山 佳ら久
【双昇龍】
本作は伊豆山に伝わる二頭の龍の伝説をモチーフに制作した作品である。伊豆山の守護神として知られる赤白龍はそれぞれ火と水の力を司どり、豊かな水源を生み出したという。作品には伊豆山神社の御神木である常緑針葉樹・ナギの葉を使用し、一枚一枚の葉に龍の鱗や泡玉、地脈などをイメージしたドローイングを施した。
熱海・伊豆山 佳ら久-1
【海色空色】
作品の背景に一面に広がる熱海の海と空。
それは単に水天一碧というよりも、白っぽかったり緑のように見えたり、オレンジだったり。時間によっても季節によっても様々に複雑なグラデーションを纏った「色」を魅せてくれる。
熱海の海から出た漁具を用いて、自然と人工の色味をMIXしたこちらの作品。あなたが見た瞬間の海と空は何色でしたか?
箱根・芦ノ湖 はなをり
【山中の息吹】
美しい生命力に満ちた山をテーマにした作品になります。
多様な生命が息づき、共生している山中。木々の間から差し込む光の内側には小鳥が2羽。
温かい生命の繋がりを感じさせながら、柔らかく、愛らしい色彩で全体を包み込みました。日常の中に潜む穏やかな幸福の気づきとなりますように。
函館・湯の川温泉 ホテル万惣
【Strata】
木や砂の自然物と絵具による色彩を組み合わせた本作品は自然と人がともに歩んできた歴史を表しています。
自然という偉大な存在を核とし、そのうえに人の文化や歴史を表す絵具の層を重ねて削っていく。
削った部分は過去の層や核となっている存在が確認することができ、自然の上に成り立っている人の歴史の輝きや支えてくれてきた自然の存在の偉大さをテーマとした作品です。
会津・東山温泉 御宿東鳳
【さしもけ】
割れてしまった器に、もけもけの毛を生やす。
見た目も手触りも違うこの器でご飯を食べるとしたら?大切にそっと持ったり、毛並みを眺めたり、きっといつもと違う食事になるはずです。
茶室や日本庭園で感じるような、日本独特な繊細な価値「上質な違和感」を表現しました。
黒部・宇奈月温泉 やまのは
【漂流の記憶】
陶器に螺旋の質感を与え、積み重ねることで黒部川の豊かな水流を表しました。
その頂に横たわる流木は、激しい流れの記憶を宿した姿です。
螺旋はその旅路を描き、観る人は木の旅に思いを馳せ、自然の力強さと美しさを改めて感じていただければ幸いです。
黒部・宇奈月温泉 やまのは-1
【邂逅】
「邂逅(かいこう)」…思いがけず出会うこと。
普段は自らの意図で形を決めて作品を作り上げますが、今回は思いがけず現れたウニの殻と陶器の破片が作品の中心となりました。
割れた陶器の、人の手では生み出せない魅力的な形と、生の姿からは想像もつかないほど繊細なウニの殻。
その異なる素材の邂逅が新たな形を生み出し、その計らず現れた形に私は力強さを見出しました。
クロスホテル札幌
【石と羊】
石(札幌軟石、札幌軟石粉)と羊毛。かたい、柔らかい。つめたい、暖かい。冷たさ、優しさ…
対照的なイメージの異素材の共存は、光と影のようにそれぞれの魅力を惹きたてる。
それぞれの素材のストーリーを、幾度にも重ねた札幌軟石粉、編み込んだ羊毛で表現しました。光の当たり方で表情の変わる作品です。本来捨てられるはずだった素材の可能性をこの作品を通してお伝えできると幸いです。
クロスホテル京都
【ほどけた気配】
役目を終えた糸を縫い重ね、記憶の堆積をすくい上げている。ほどけそうでほどけない網目は、失われゆく気配をそっととどめ、光に透かされることで新たな姿を現す。役目を終えた糸は、記録されなかった記憶の層として静かに空間に漂い続ける。
cross-osaka
【Memories of Orbit】
本作は物質の最小単位である振動を表しています。素材の流れは波や周波数を表し、大阪の街の写真や素材には、その振動に宿る記憶が込められています。内側から放たれる光は電子が持つもう一つの性質、光の側面を示しています。
クロスライフ博多天神
【フューチャー・レゾナ】
銀色の糸は未来性と人工的な輝きを象徴し、伝統的な織機と現代テクノロジーをつなぐ媒介として機能する。本作は【博多帯】の幅を参照し、過去と未来、伝統と現代を象徴的に接続する。立ち上がる織片は、手仕事とAIの演算を並置し、身体と機械の関係を問い直す場を提示する。
クロスライフ博多柳橋
【博多織×牛乳パック ―Layer―】
一枚一枚手で鞣して、革のような質感にした牛乳パックと博多織を組み合わせて制作しました。700年以上大切に守られてきた博多織の伝統を表現できたら…と思いながら、博多織と牛乳パックを組み合わせて作ったモチーフたち。牛乳パックにニュアンスを加えて制作した花々を添えて、たくさんの方々が積み重ねてきた伝統への敬意が伝わればと思います。
杉乃井ホテル
【迦具土狼(かぐつちのおおかみ)】
別府市内の神社で祀られる迦具土神(かぐつちのかみ)の恵みにより、全国でも有数の温泉地として名高い別府温泉。この地で長年発展を続けてきたのが杉乃井ホテルだ。
ここで長年使われてきた道具に感謝を込め、役目を終えた先も生き続けられるよう、狼という新たな器を造り上げた。
杉乃井ホテルの進化を支えた道具たちは形を変え、未来の杉乃井ホテルも見守り続けるだろう。
ホテル ユニバーサル ポート
【祠 - かわのしらべ -】
「しらべ」は音や旋律を意味し、太鼓の皮が刻む歴史のリズムや表情、流木が命の響きを想起させる。祠は心の拠り所のシンボルで、時を越えて存在し記憶や思いを内包する。それぞれの形で存在する素材が一体となり、レイヤーとして奥行きを持たせることで、伝統・歴史の積み重ねや自然・環境の重なり、過去から現在までの蓄積と未来へのつながりを表現している。
ホテル ユニバーサル ポート ヴィータ
【エナジー】
牛の大きな身体を一番外側で守っていたこの皮にとてもエネルギーを感じる。
そして牛はとても優しい目をしていて、穏やかな印象がある。
この皮が通す光のあたたかさ・柔らかさには牛のそういった一面を思い浮かべる。
力強くてあたたかい。
牛が動いていたときの様子を想像し、素材のパワーを活かした作品である。
ホテルJALシティ羽田 本館
【時をうつす器ー海から空へー】
羽田は、古代に海が広がり、やがて湿地となって多様な生き物を育んだ。近世には田畑と海の幸が江戸を潤し、近代には海辺のリゾートとして人々を惹きつけた。そして今、飛行場は世界と結ばれている。本作はその豊かな記憶を宿す器である。畳を基材にサステナブルな素材を重ね、魚籠や水鳥の巣、翼を想像するフォルムに。縁の深い穴守稲荷の御神砂を添え、来訪者の多幸を祈念している。
ホテルJALシティ羽田 ウエストウイング
【畳クチュール】
「畳クチュール」は廃畳を衣服として纏う試みです。着ればその場が和室となり、座れば小さな茶室、寝転べば即席の畳間となります。
畳はかつて、折り畳んで運ばれる可動的な存在であり、茶室の畳の上では武器の持ち込みを禁じることで平和の精神を示してきました。
本作は戦争の記憶を抱えた土地で、未来の平和を問いかけます。
下関春帆楼
【水の記憶】
海を俯瞰する視点から、下関に寄せてきた数々の波とともに移り変わる歴史を描いた作品です。重なり合う波は時代の歩みを、月の満ち欠けは「絶えず移ろい続ける」人々の営みを象徴しています。満月がないのは、藤原道長が自らを満月に喩えた逸話に重ね、どの時代も永遠にはとどまらないことを示すためです。
クロス・ウェーブ船橋
【船の橋 鉄の建物】
船橋で昔に使われてきました道具を分解し、鉄の船を作りビルのような建物と木で出来た船を作りました。
2点とも、大昔に働いていた船のイメージを色々な物語や歴史を自分なりに解釈して、船橋の地域が漁業に盛んだった頃、船を橋のようにしていた事が船橋の由来になっている事等を考えて制作しました。
クロス・ウェーブ幕張
【更新履歴_ver.1.0.1_S50】
普段の作品制作で使用している使用済みのマニキュア含め生活に身近な素材を複数用い、日々の記録を日記に書き留めるようなイメージで時間をかけて幾度も層を重ねながら形にしていく「更新履歴」シリーズの、自身最大作品です。このたびはご支給頂いた落花生の素朴で温かみのある質感を生かし、植物ならではの経年変化の可能性も更新履歴の一つとして感じて頂ける作品となっております。
クロス・ウェーブ梅田
【海蛸】
天下の台所、大阪の食文化を長年支えてきた調理器具や食事に関する道具を使い、「食」をテーマに制作しました。大阪食文化の象徴しての「蛸」をモチーフに、頭はお椀、脚はヘラの取手、吸盤にはガスノズルを使用しています。広げた脚が未来に繋がっていくような、そんな願いを込めて制作しています。ぜひお楽しみください。
 

企画・制作協力:ACTA PLUSについて

ACTA +
「持続可能の正論を、憧れに。」のキャッチフレーズを掲げ、環境に良いことや持続可能性を取り入れることが“憧れ”になる社会を目指す事業。主に〈アート制作販売事業〉と〈企業向け企画事業〉を行い、現在公募展などをきっかけにした約500名のアーティストとのネットワークを保有しています。
 

再生紙「PELP!PAPER」について

PELP
本企画のパンフレットは、わたしたちのグループ施設やオフィスで不用となったコピー用紙を回収し、工場で溶解処理して100%再生紙として生まれ変わった「PELP!PAPER」を使用して制作しています。
各施設、展示アート横に設置しておりますので、ご自由にお手に取ってください。
 

「つくる責任つかう責任」に関連した取り組み

<アメニティバーの設置> <アメニティバーの設置>

<アメニティバーの設置>
ワンウェイプラスチック製品の削減のため、アメニティ提供方法を変更し、フロントロビー等に「アメニティバー」を設置しています。
また環境に配慮したバイオマス由来素材のアメニティへの切り替えも進めています。

<アップサイクルインテリアの取り入れ> <アップサイクルインテリアの取り入れ>

<アップサイクルインテリアの取り入れ>
私たちの施設では、本企画の展示アートのほかにも、使い古した着物帯を再利用したランプ(左写真)、ラスチックごみでできた時計(右写真)など、施設や地域の廃棄物からつくられたアップサイクルインテリアを取り入れています。

<食品ロスの削減> <食品ロスの削減>

<食品ロスの削減>
食品ロスを削減するために、無駄のない食材調達の徹底や、ビュッフェでの作りすぎを防ぐ料理提供の工夫を実践しています。またレストランではポスターを掲示し、ビュッフェの食べ残し削減にお客さまとともに取り組んでいます。

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