日本を代表する温泉リゾート地の1つとして国内外問わず人気が高い箱根は、美術館やアートスポットが多いことでも有名です。
箱根には登山鉄道やバス、ケーブルカーやロープウェイなど、交通手段が充実しているため各所にアクセスしやすく1日に複数のスポットを巡ることができます。
今回は『箱根・強羅 佳ら久(からく)』周辺の、美術館や映えるアートスポット、観光におすすめのカフェなどを紹介していきます。
旅の拠点となる箱根・強羅 佳ら久の最寄り駅は、強羅駅。ケーブルカーや登山鉄道、観光施設めぐりバスなど、さまざまな交通手段を利用できます。
利便性だけでなく、自然豊かなリゾート地である箱根の風景を車窓から眺めることができるのも、ケーブルカーや登山鉄道の魅力。目的地まで向かう道中も、箱根ならではの旅情を味わうことができます。
では強羅駅を起点に、各美術館やアートスポット、カフェを巡るアートさんぽに出かけましょう!
『箱根ラリック美術館』で美しいジュエリーとガラス工芸品を鑑賞
強羅駅から『観光施設めぐりバス』に乗車して約20分の場所にある、『箱根ラリック美術館』。こちらは宝飾とガラス工芸作家、ルネ・ラリック氏の生涯を綴った美術館。繊細なデザインのジュエリーや眩いガラス工芸、オリエント急行をはじめとした室内装飾を含む、斬新かつ美しい作品が約230点展示されています。
現在は、開館20周年を記念した企画展「ルネ・ラリックのファッション図鑑 〜アール・ヌーヴォーの服飾がわかる18のアイテム」を開催。(※)ルネ・ラリック氏ならではの服飾品が展示され、その独創的なデザインを間近で楽しめます。また、ミュージアムショップではラリックに関連するオリジナルグッズを販売。中でも、作品がデザインされたオリジナルボトルのミネラルウォーターは人気を集めているのでチェックしてみてください。
※“箱根ラリック美術館 公式ウェブサイト”出典
ルネ・ラリックが手がけた装飾が施された列車「オリエント急行」の車内で楽しむティータイムは格別。華やかなインテリアに包まれ、優雅なひとときを過ごせます。
まるで小説や映画の世界に入り込んだような豪華列車内でのランチは、当日先着順のため、朝から行列ができるほどの人気です。窓からは、春や夏には緑豊かな葉が茂り、秋には色鮮やかな紅葉が広がります。季節ごとに移り変わる景色が、まるで本当に列車旅をしているかのような情景を演出してくれます。箱根・強羅 佳ら久では、入館券付きプランも販売しているので、ぜひ旅行のプランに組み込んでくださいね。
箱根・強羅 佳ら久 箱根ラリック美術館入館券付き宿泊プランはこちら
箱根ラリック美術館:https://www.lalique-museum.com/
強羅駅から観光施設めぐりバスに乗車して約13分の場所にある『ポーラ美術館』。強羅駅からポーラ美術館の区間で無料の送迎バスを運行しているのもうれしいポイントです。(※1)
こちらの美術館では、西洋絵画や日本の絵画、現代アート、東洋陶磁、ガラス工芸、化粧道具など約10,000点の幅広いジャンルのコレクションを鑑賞できます。(※2)
美術館内にはミュージアムショップやレストラン、カフェもあり、鑑賞の合間にくつろぐことができます。周囲には国立公園の豊かな自然林が広がり、「森の遊歩道」では、森の中に佇む彫刻作品を眺めながらの散策も楽しめます。
※1:“ポーラ美術館 公式ウェブサイト”出典
※2:“ポーラ美術振興財団 公式ウェブサイト”出典
美術館内の「レストラン アレイ」は、入館しなくても利用可能。大きな窓から光が差し込む開放的な空間で、箱根の自然を眺めながら、美術館オリジナルのランチメニューを楽しめます。
ここでは、ポーラ美術館オリジナルシーフードカレーを味わいました。魚介類と野菜がふんだんに使われており、さらに魚介と野菜は、固くならないよう別々に火入れをしているというこだわり。お土産としても販売されているシグネチャーメニューなのも納得です。ほかにもフルーツとエディブルフラワーを浮かべたライチのジュレにノンアルコールスパークリングワインを注ぐ『睡蓮』や、草原の広がるシヴェルニーの風景を感じられる『積みわら』など、ポーラ美術館だからこそのデザートメニューもオススメです。
作品鑑賞だけでなく、美術館の雰囲気に浸りながら、静かな時間が流れる館内でランチを楽しむのも、美術館だからこその楽しみ。
ポーラ美術館:https://www.polamuseum.or.jp/
強羅駅から観光施設めぐりバスに乗車して約5分で到着する小湧園駅。『岡田美術館』や、人気温泉施設『箱根小湧園 ユネッサン』があることでバスを乗り降りする観光客が多く賑わっているエリアです。
ユネッサンの向かいに佇むのが、全5階、約5,000平方メートルの展示面積を誇り、箱根最大級の美術館として知られている『岡田美術館』。日本や東洋の美術品、考古遺品など約450点を鑑賞できます。(※1)
こちらの美術館では、時代の流れに沿って美術品が展示されており、それぞれの歴史を感じられます。さらに、いくつかの作品の前には液晶タッチパネルによる解説が設置されており、作品の背景や魅力をより深く知ることができるのも魅力。
岡田美術館への来館を予定されている方にオススメなのが、箱根・強羅 佳ら久の宿泊プラン。岡田美術館学芸員が監修する料理説明付きのグリルコースで、美術館の世界観を存分に楽しめます。
<岡田美術館学芸員が監修する料理説明付きのグリルコース>
販売期間:2025/09/27(土)まで
宿泊対象期間:2025/09/30(火)まで
プランのご予約はこちら
※3日前までのご予約となります。
※ご夕食は季節ごとに変わります。
※1:“岡田美術館 公式ウェブサイト”出典
岡田美術館の魅力は、館内のみにとどまりません。館内外から鑑賞できる、日本画家・福井江太郎氏による大壁画『風・刻(かぜ・とき)』。見上げるほどのスケールで描かれた風神雷神は迫力満点です!
その向かいの階段上には源泉かけ流しの足湯があり、お汁粉やコーヒー、アイスクリームなどを味わいながら壁画を眺めるという、ゆったりとした時間を過ごせます。
寒空の下、足湯に浸かりながら飲み物を片手にほっこり温まりつつ作品を眺められる珍しい足湯カフェ。
足湯に浸かると自然と目線が変わり、まるで特等席のような視点で作品を鑑賞でき、心静かなひとときを過ごせることでしょう。
岡田美術館:https://www.okada-museum.com/
箱根で一番歴史がある『箱根美術館』で美と自然の融合を感じる
強羅駅から箱根登山ケーブルカーに乗車して約4分、斜面を登っていくケーブルカーの大きな窓からは、箱根の街並みや山々の美しい景色が広がります。
公園上駅に到着すると、目の前には『箱根美術館』があります。こちらの美術館は、昭和27年の開館以来、箱根で最も歴史のある美術館として知られています。(※)
焼き物を中心に収蔵・展示しており、縄文土器をはじめ、猿投、備前、丹波、信楽などの陶磁器を鑑賞可能。また、美術品だけでなく、日本庭園の美しさも見どころの1つです。
展示室は大きな窓が多く、自然と調和した空間で作品を鑑賞できるのも魅力。苔庭を眺めながら抹茶を楽しめる茶室・真和亭や、ミュージアムショップ光琳堂も併設されています。
※”箱根美術館 公式ウェブサイト”出典
箱根美術館が建つ「名勝 神仙郷」では、四季折々に移ろう箱根の自然の美しさを堪能できます。巨大な岩石群と渓流が織りなす「石楽園」、約130種類の苔が敷き詰められた「苔庭」、園路や階段を竹林のように囲む「竹庭」、ハギとモミジのコントラストが印象的な「萩の道」など、趣の異なる庭園が広がり、訪れる人の目を楽しませてくれます。
また、敷地内には「観山亭」「神山荘」「山月庵」「真和亭」「花月亭」「萩の家」などの茶室や別荘が点在し、当時の趣を感じられるのも魅力。
春夏は新緑や花々、秋は鮮やかな紅葉、冬は幻想的な雪景色と、訪れるたびに異なる魅力が広がる特別な場所です。
箱根美術館:https://www.moaart.or.jp/hakone/
強羅駅から観光施設めぐりバスや箱根登山バスを乗り継いで約30分の場所にある人気ベーカリー&レストラン『ベーカリー&テーブル箱根』。芦ノ湖を一望しながらティータイムを楽しめます。
3Fのコーヒーバー「Coffee & Vista HAKONE」では、1階のベーカリーで購入したパンを、こだわりのドリンクと一緒に楽しむことができます。
大きな窓に面したカウンター席からは、芦ノ湖の美しい景色が広がり、のんびりとした時間が流れます。ここで過ごすひとときは、心が落ち着くような、穏やかな時間となることでしょう。
コロンとしたかわいいキューブ型の「箱ね」は、デニッシュ生地に根菜とベーコンを入れて四角く焼き上げたパンです。やさしい甘味と野菜の塩加減が絶妙な1品。四角い形は、箱根の伝統工芸である寄木細工をイメージしているそうです。
「米粉のカレードーナツ」も人気のメニューのひとつです。持った瞬間にずっしりと感じるその重さは、こだわりの詰まったカレーパンならでは。中にはクリーミーエッグが丸ごと1個入っており、食べ応えばっちりです!
窓から望める箱根神社の水中鳥居が小さく見え、美しい景色を眺めながらこの一品を味わえば、視覚も味覚も満たされ、心地よいひとときを楽しむことができます。
ベーカリー&テーブル箱根:https://www.bthjapan.com/hakone.php
『ニコライ・バーグマン箱根ガーデンズ』でピクニック気分
強羅駅から観光施設めぐりバスに乗車して約6分、山道の中に突如として現れる洗練された美しい庭園が『ニコライ・バーグマン箱根ガーデンズ』です。デンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマン氏が2022年にオープンした庭園です。(※)
自然との繋がりを感じられる唯一無二の空間が広がり、箱根の美しい風景と調和したフラワーアレジメントやプランター、アートインスタレーションが展示されています。
広大な庭園を散策することで、視覚だけでなく、五感でその美しさを存分に感じることができる場所です。
※“ニコライ・バーグマン箱根ガーデンズ 公式ウェブサイト”出典
広い園内には、季節に合わせた花々やプランター、オブジェが飾られたパビリオンが点在しています。それぞれ特徴が異なるので各パビリオンを巡るのもおすすめ。
散策中は屋外なので寒さを感じますが、パビリオン内には暖房器具が備わっているため、快適に過ごすことができます。
カフェ「NOMU hakone」では、テイクアウトしたフードやドリンクをバスケットに入れて提供してくれるので、ピクニック気分でパビリオン巡りを楽しめます。バスケット片手に園内を歩くと、鳥の鳴き声や風に揺れる木々の音が聴こえ、まるで森の中を散策しているかのような心地よい雰囲気に包まれます。
また、カフェ「NOMU hakone」では、見た目も華やかで美しい絶品デザートも楽しめるので、都会の喧騒を忘れ、穏やかな時間をゆっくり過ごしてみてください。
ニコライ・バーグマン箱根ガーデンズ:https://hakonegardens.jp/
『箱根・強羅 佳ら久』で過ごす心満たされるひととき
強羅駅から徒歩約6分の場所にある『箱根・強羅 佳ら久』。和の情緒と現代的な快適さを融合させた、旅館ともホテルとも異なる新しい“和”の空間が広がります。
美しい山海の絶景を臨める強羅屈指の広さを誇る展望露天風呂では、開放感あふれる湯浴みを堪能できるのも魅力の1つ。
また、館内には思わず写真を撮りたくなるようなスポットが点在しています。シグネチャーテラスである「水のテラス」では、張り巡らされた水が鏡のように美しく輝き、竹林と空に包まれる「森のテラス」、和の趣を感じる設えのロビーラウンジなど、ラグジュアリーな空間で心ゆくまでリラックスできる時間を楽しめます。
和室も洋室も、快適さを追求した広さと控えめな色遣い、こだわりのデザインが落ち着いた雰囲気を演出し、心地よい滞在を叶えてくれます。
全70室の客室には露天風呂が完備されており、美しい景観を眺めながら、ゆったりとした時間を心ゆくまで楽しめます。
箱根の美術館は観光の定番でありながら、それぞれ異なる魅力を持つため、アートを多角的に楽しめます。
美術館だけでなく、箱根にはアートを感じられる映えスポットも多く点在しており、充実した旅のプランが組める場所です。四季折々のおもてなしが感じられる『箱根・強羅 佳ら久』から、ぜひわくわくする箱根のアートさんぽに出かけてみてください。
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