裏磐梯・五色沼の魅力 裏磐梯・五色沼の魅力

2023年9月20日

# 会津若松 # 観光

おすすめスポット

裏磐梯・五色沼の魅力

会津若松での観光スポットに迷ったら、絶景が広がる裏磐梯・五色沼はいかがですか。2016年にミシュラン・グリーンガイド一つ星にも選ばれた、オールシーズン楽しめる魅惑のトレッキングスポットです。季節と共に移り変わる大自然を堪能できる「神秘の湖沼」の春夏秋冬、それぞれの楽しみ方をお伝えします。

裏磐梯 五色沼とは

▲裏磐梯 五色沼 <画像提供:PIXTA>
▲裏磐梯 五色沼 <画像提供:PIXTA>

裏磐梯五色沼(うらばんだいごしきぬま)は、グルメに関する三つ星評価で有名なミシュラン社が、豊かな自然や文化遺産に贈る「ミシュラン・グリーンガイド」一つ星に選ばれた、オールシーズン楽しめる絶景スポットです。正式名称は「五色沼湖沼群」。大小30余りの池が連なる景色を、種類豊富なトレッキングコースからお楽しみください。五色沼の五色とはエメラルドグリーンやターコイズブルーなど池が様々な色に見えることを指しており、赤沼やるり沼、青沼など色を表す名前の沼が多く、その美しさと透明度の高さで知られています。

五色沼湖沼群は、裏磐梯エリアにある磐梯山が135年前、明治21年(1888年)に噴火で山体崩壊を起こしたことによって出来上がりました。地形を変えるほど大きな火山活動で一時は荒野となりましたが、私財を投げ打って熱心な植樹活動に励んだ遠藤幻夢らの活躍があり、現在の美しい景観が作り上げられています。周辺には世界有数のダリコレクションを誇る美術館、白虎隊の故郷であり歴史情緒の溢れる名城、「朝ラー」の文化が根付く喜多方ラーメンなど、寄り道スポットが盛り沢山です。

裏磐梯 五色沼

  • 住所:〒969-2701
    福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字剣ケ峯1093-1055
    (五色沼入口観光プラザ)
  • アクセス:
    車)磐越自動車道「猪苗代・磐梯高原IC」下車、国道115号線経由、国道459号線約25分
    電車+バス)JR磐越西線 猪苗代駅下車。磐梯東都バス 猪苗代駅~裏磐梯高原駅方面 「五色沼入口」もしくは「裏磐梯高原駅」下車すぐ。
  • 公式サイトはこちら

裏磐梯を代表する人気散策コース「五色沼自然探勝路」

湖より浅く最深部まで植物が生息する沼の周辺は、四季折々の草花が咲き乱れ、季節の移り変わりを肌で感じるトレッキングコースとなっています。桧原(ひばら)湖を中心に計17種類のトレッキングコースが用意されており、一番人気は全長約4㎞、所要時間1時間から1時間半で8つの沼を巡る「五色沼自然探勝路」。五色沼湖沼群沿いに設置され、アップダウンも少なく、初心者でも十分に楽しむことができるコースです。お子さん連れや体力に自信の無い方は、レストハウスやトイレ、駐車場が完備された五色沼駐車場を利用すれば、五色沼の中でも最大規模の毘沙門沼(びしゃもんぬま)まですぐにたどり着くことができます。休日は混み合うため、利用者が少なめの西側、裏磐梯物産館駐車場の利用がおすすめです。コース周辺にある観光に便利な4か所の駐車場は全て無料、駐車場間は路線バスが行き来しているため、体調や旅程に合わせて活用してください。

オールシーズン楽しめる裏磐梯 五色沼

五色沼の最大の魅力は、「変化する美しさ」です。天候など空の色や時間帯、季節などによって色の見え方が変化するため、その日その時にしか見られない沼と、四季折々の自然が作り出した絶景との調和を、何度訪れても堪能することができます。美しい水面を眺めながら、清涼な空気に包まれて花鳥風月を感じてください。

春(3月~5月)の裏磐梯 五色沼の魅力と楽しみ方

▲春の磐梯山 五色沼 <画像提供:PIXTA>
▲春の磐梯山 五色沼 <画像提供:PIXTA>

五色沼の春はゆっくりと訪れます。4月に入っても残雪の残る探勝路にいち早く花開くマンサクやヤドリギ、春を告げる桜の見ごろも4月下旬から5月上旬となっており、ゴールデンウィークに高原の春を楽しむことができる絶好のお出かけスポットです。周辺には約3000本の桜を一挙に見渡す名所など桜スポットが多い福島県ですが、雄大な自然に抱かれ水上から見上げる桜は、陸から眺めるのとは違った趣があります。中でもモーターボートや遊覧船から観る、桧原湖の浮島に花開く山桜、カヌーに揺られながら見上げる湖畔の桜は別格です。桧原湖周辺にはキャンプ場や、ペット同伴可能なカヌー体験、BBQなど様々なアクティビティが揃っているため、家族みんなで特別な思い出を作りたい方はぜひ訪れてみてください。

【春の裏磐梯 五色沼散策情報】
桜の見頃:4月下旬~5月上旬
服装:トレッキングシューズ、セーター、ダウン
持ち物:クマ鈴やホイッスル、撃退スプレー、帽子、飲み物、タオル
注意点:岩の根や石が露出しているところがあるのでトレッキングシューズがおすすめです。ゴールデンウィーク頃までは、最低気温が0℃を切る日があるため、夜用にダウンを持参しましょう。

夏(6月~8月)の裏磐梯 五色沼の魅力と楽しみ方

▲初夏の毘沙門沼(五色沼)<画像提供:PIXTA>
▲初夏の毘沙門沼(五色沼)<画像提供:PIXTA>

夏の五色沼は新緑の木々の彩が一気に濃くなり、コバルトブルーやエメラルドグリーンの沼に一層美しく映え、次々に花開くエゾアジサイやエゾリンドウなど、毎日のように目まぐるしく風景が移り変わります。標高800mに位置する五色沼では、平均気温は暑さのピーク8月でも約20℃、避暑地にぴったりの涼しさです。

高原の初夏に見逃せないのは、雄国沼へ向かう約3.3㎞の「雄国せせらぎ探勝路」。国の天然記念物に指定されている「雄国沼湿原植物群落」で観られるニッコウキスゲは、尾瀬を越えた生息株数です。五色沼の中で最も大きい毘沙門沼には30分単位で借りられる手漕ぎボートがあるので、湖上から眺める絵画のような風景を家族や恋人など、大切な人と楽しんでみてはいかがでしょうか。沼には真っ白なお腹にハートの模様がある鯉が生息しており、出会うと幸せになれると言われています。

【夏の裏磐梯 五色沼散策情報】
新緑の見頃:5月中旬~6月中旬
服装:トレッキングシューズ、Tシャツ、カーディガン
持ち物:クマ鈴やホイッスル、撃退スプレー、帽子、飲み物、タオル
注意点:クマ鈴を複数個ぶら下げ、撃退スプレーを携帯し、数分おきにホイッスルをふきながら歩くなど、クマ対策をしっかりしましょう。

秋(9月~11月)の裏磐梯 五色沼の魅力と楽しみ方

▲磐梯山 五色沼の秋 <画像提供:裏磐梯観光協会>
▲磐梯山 五色沼の秋 <画像提供:裏磐梯観光協会>

五色沼の、赤や黄色など鮮やかに紅葉した木々と、天候や時間帯などによって刻々と移り変わる美しい青色の沼のコラボレーションは、まさに「神秘の湖沼」と呼ばれるのにふさわしい光景。平均気温は、9月は約18℃、10月は約10℃、11月は約5℃と月を追うごとに半減するように下がっていくので、朝晩長袖で過ごせる10月頃がトレッキングのベストシーズンとなります。

▲磐梯山 五色沼の秋 <画像提供:裏磐梯観光協会>
▲磐梯山 五色沼の秋 <画像提供:裏磐梯観光協会>

五色沼湖沼群一帯は国立公園の「特別保護地区」に指定されているため、動植物の採集が禁じられている点に注意しましょう。紅葉の時期は朝9時頃に駐車場が満車になることもあるため、早目の訪問がおすすめです。東側、ビジターセンターから探勝路を満喫したら、大塩裏磐梯温泉を焚いて作った、特別な塩が効いたラーメンがトレッキングで疲れた体にじんわり沁み渡ります。

【秋の裏磐梯 五色沼散策情報】
紅葉の見頃:10月中旬~11月月上旬
服装:防水性のトレッキングシューズや長靴、長袖(フリース)
持ち物:帽子、飲み物、クマ鈴、タオル
注意点:水たまりやぬかるみがあるので、防水性のトレッキングシューズや長靴がおすすめです。

冬(12月~2月)の裏磐梯 五色沼の魅力と楽しみ方

▲磐梯山 五色沼の冬 <画像提供:裏磐梯観光協会>
▲磐梯山 五色沼の冬 <画像提供:裏磐梯観光協会>

冬の五色沼は、関東から最も近いパウダースノースポットとしても知られており、北海道に負けないさらフワの粉雪を体験できる雪原です。そんな五色沼でぜひ体験したいのが、雪の上を歩く「スノーシューウォーク」。年齢は6歳から、コースは約2時間程度のものが多く、噴火口から染み出す水が黄色い滝のように見えるイエローフォール、滝が豪快に凍ったブルーアイス、ターコイズブルーと純白の雪のコントラストが美し過ぎる五色沼など、年齢や行先に合わせて好みのコースを選んでください。スノーシューが用意できない場合はもちろんレンタル可能です。

▲磐梯山 五色沼の冬 <画像提供:裏磐梯観光協会>
▲磐梯山 五色沼の冬 <画像提供:裏磐梯観光協会>

誰も歩いていない真っ新な雪原を踏みしめる喜びは一入です。運が良ければ野生動物の足跡を見つけられることも。冬場はハイシーズンと比較し、観光客が少なくなりますが、その分五色沼駐車場が閉鎖されたり、トレッキングコースが埋もれてしまったり、アクセスは困難になります。ウィンタースポーツに適した服装や、初めての方は冬季限定のガイドツアーを利用するなど、準備を整えて訪問しましょう。

【冬の裏磐梯 五色沼散策情報】
服装:ウィンタースポーツに適した服装、かんじき(スノーシュー)
持ち物:カイロ、ニット帽、手袋など
注意点:初めての方はスノーシューガイドツアーに参加しましょう。

裏磐梯 五色沼観光のおすすめホテル「会津・東山温泉 御宿 東鳳」

    • 会津東山温泉 御宿東鳳
      • 会津・東山温泉 御宿 東鳳

      • https://toho.orixhotelsandresorts.com/

      • 〒965-0813
        福島県会津若松市東山町大字石山字院内706

      • 磐越自動車道「会津若松IC」から車で約20分
        会津若松駅から無料シャトルバスで約15分

アクセスマップ

まとめ

ミシュラン一つ星を獲得した、絶景が広がる裏磐梯・五色沼を紹介しました。季節に寄って表情を変える姿に何度でも五色沼を訪れたくなりますね。持ち物や服装、注意点が季節により異なるため事前にしっかり調べて準備をしてから訪れるようにしましょう。
* 掲載情報は2023年6月時点の内容です。最新情報は掲載先にお問合わせください。